100畳敷き(13メートル四方)の大凧に文字書き
鮮やかな赤と緑で「悠郷(ゆうきょう)」の文字が出現

100畳敷き(13メートル四方)の大凧に文字書き(写真)


 5月4日、5日の両日、相模川グラウンド(座架依橋上流)で開催された座間市の伝統行事「大凧まつり」。4月17日には座間小学校体育館を会場に、座間市大凧保存会およびボーイスカウトなどボランティアの人たち約60人によって、凧作り作業の難関である墨入れ・文字書きが行われました。
 手すき和紙の産地、愛媛県五十崎町から取り寄せた和紙(1枚60センチメートル×90センチメートル)を、縦に2枚、横に12枚の計24枚を1ブロック(1.5メートル×6.5メートル)として張り合わせ、縁に縄を包み込んだ長方形の和紙16組が、大凧の形に館内に並べられ作業を開始。色紙の文字を凧の和紙に拡大して書くために、和紙は色紙と同様にあらかじめ碁盤の目のように薄い線が入れられています。
 まず、切り炭による文字の下書きが始まりました。30年間下書きを勤める小俣博さん(59歳)によって、色紙の文字が約60倍の大きさで1ブロックごとに大凧の和紙へ写し取られていきます。この作業によって、凧文字の良し悪しが決定するとあって、ベテランの小俣さんも手付きは慎重。何度も二階の回廊に上がって文字のバランスを見ながら下書きを進めました。その後、文字の輪郭を際立たせる墨入れ、墨入れを行った文字の輪郭内を染め粉で塗り込める作業へと進み、太陽を表す赤色の「悠」と大地を表す緑色の「郷」の各約7メートル四方の凧文字が完成し、大凧作りの難関を無事に終了しました。
なお、翌日の18日には、糸目(47本・70メートル)と尾(約90メートル)を付ける作業が行われました。

◆凧文字「悠郷」の選考理由
今年の凧文字は、一般公募により集まった25点の作品の中から、斉藤彩乃さん(13歳、緑ヶ丘1丁目在住)が応募した「悠郷」が、「今まで使われていない」「文字のバランスがよい」「子どもにも読みやすい」などの選考基準により選ばれました。斉藤さんは「ゆったりと心の休まる座間市をイメージしました。その気持ちを乗せて、軽やかに大空高く舞い上がって欲しい」との願いを込めてこの文字を考えたとのことです。